キ−ス・エマ−ソン



キ−ス・エマ−ソン
演奏テクニック、ライヴパフォ−マンス、ファンサ−ビス、どれをとっても世界ナンバ−ワンのキ−ボ−ドプレ−ヤ−だと思っている。

キ−ス・エマ−ソン
この方と出会ったのは、'73年にリリ−スされたELPの『恐怖の頭脳改革』
先ず、1曲目の「聖地エルサレム」を聴いて、「あ! これは他とは違うグル−プだ!」と感じた。

ロックグル−プとしては珍しいギタ−レス。
オルガンと言えば、片隅で座って弾く、どちらかと言えばサウンドをバックで支える控え目な存在だったのに、その常識を覆す派手なライヴパフォ−マンス!
尚且つ、ロックプレ−ヤ−とは思えない演奏テクニック!
どれをとっても非の打ちどころがなかった!


そして、もう一つ!
シンセサイザ−をロックライヴに持ち込んだことだ!
確かに、リック.ウェイクマン他、早くからミニム−グをステ−ジ上に持ち込み演奏してた一部のプレ−ヤ−も見られたが、あんなドデカいム−グシンセサイザ−を持ち込み、リアルタイムでステ−ジ上で操り演奏するプレ−ヤ−はエマ−ソンが初めてだろう!!
後々のロック音楽界におけるキ−ボ−ドサウンドのことを思えば、ある意味革命だったかもしれない。



70年代ELP在籍時、メンバ−とマネ−ジャ−がマネ−ジメントに関する話し合いをしている最中、中心となって話し合いをまとめていたグレッグ・レイク氏に対し、エマ−ソンはあまりマネ−ジメントの話には興味が無かったらしく?そんな最中にも、紙に楽譜を書き、曲を書き記していたようだ!
彼は筋金入りのミュ−ジシャンなのだ!

私Yutakが初めてこの方の姿を目の当たりにしたのは、1990年の『ザ.ベスト』来日公演。
正直、キ−ス.エマ−ソン見たさにこの公演に足を運んだ私でしたが、やはり、目を見張ったのは彼のピアノソロ、そしてELPからのナンバ−『庶民のファンファ−レ』やザ.ナイスからのナンバ−『アメリカ』〜『ロンド』でした。
貴重なビデオで何度がエマ−ソンさんの逆さ奏法を見たことはありましたが、まさか「トッカ−タとフ−ガ」のフレ−ズをあそこまで正確に逆さ奏法してしまうとは!ビックリ!
只者ではありませんでした!

70年代のロックキ−ボ−ドプレ−ヤ−を3人挙げろと言われれば、キ−ス・エマ−ソン、リック・ウェイクマン、そしてジョン・ロ−ドの名前が先ず挙がるだろう!
残念ながら偉大なるジョン・ロ−ドは既に他界し、そしてキ−ス・エマ−ソンも2016年3月11日かえらぬ人となってしまいました。

エマ−ソンが他界し月日ばかりが経ってしまいましたが、今でもファンの心の中で生き続けているに違いありません。




 インフェルノ

正式な発表はいつだったか忘れましたが、1979年か1980年頃、ELPが第一回目?の解散をし、メンバ−は各々の道を進んだ訳ですが、エマ−ソン先生は多分初めて?だと思われるサントラを手掛けました。

ELP大好き少年だった私は迷わずゲットし、こんなサントラからも何とかELPの面影というか匂いをかぎ取ろうとしたのを憶えています。

映画自体はB級のオカルト映画でしたが、このサントラ自体通して聴いてみると、私の評価は花丸。
「なかなか良いじゃないか!」と思いました。

本作をはじめ、暫くの間、映画音楽を手掛けたエマ−ソン氏!
この間、ロックから距離を置き、暫し作曲やアレンジを純粋に楽しんでたのかもしれません。



  Keith Emerson and the NICE / VICACITAS Live At Glasgow 2002
■Disk 1
01 America/Rondo
02 Little Arabella
03 She Belongsto Me
04 Cry Of Eugene
05 Hang on to a Dream
06 Country Pie
07 Karelia Sweet
■Disk 2
01 Blade Of Grass
02 Cajun Ally
03 Tarkus
04 Hoedown
05 Fanfare For The Common Man
06 Honky Tonk Train Blues

ELPが再び活動休止状態となった後、エマ−ソン氏はかつてのThe Niceの同僚と再びステ−ジに立ちました!
実に33年振りでしょうか!
ギタ−やドラムスのサポ−トメンバ−を加えて、ザ・ナイス〜ELP時代の曲を再現し、なかなか熱い演奏が聴けます。





 タルカス〜クラシック meets ロックand the NICE

01 タルカス ≪オーケストラ版≫ [世界初演] 噴火
02 タルカス ≪オーケストラ版≫ [世界初演] ストーンズ・オブ・イヤーズ
03 タルカス ≪オーケストラ版≫ [世界初演] アイコノクラスト
04 タルカス ≪オーケストラ版≫ [世界初演] ミサ聖祭
05 タルカス ≪オーケストラ版≫ [世界初演] マンティコア
06 タルカス ≪オーケストラ版≫ [世界初演] 戦場
07 タルカス ≪オーケストラ版≫ [世界初演] アクアタルカス
他10曲

EL&Pの代表作のひとつである「タルカス」が、フルオーケストラに生まれ変わった!
「タルカス」は、EL&Pが、1971年に発表したセカンド・アルバム「タルカス」のメインナンバー。
全7曲からなる20分ほどの組曲で、原曲の編成はキ−ボ−ド、ベース(&ヴォーカル)、ドラムス。
プログレッシヴ・ロックを代表する名曲として知られ、当アルバムは全英1位、全米9位を記録した名盤。
今回は、この作品の全曲を、プログレファンでもある作曲家・吉松隆氏が、ほぼ原曲に忠実にオーケストラ化したもの。
プログレミュ−ジシャンがクラシックを題材として曲作りすることをよくあったが、クラシック畑の方がこうしてプログレの原曲をクラシックにアレンジするというのも、ファンとしては驚きと共に嬉しさも込み上げて来る。



 Three Fates Project

01 The Endless Enigma Suite, Pt. 1
02 The Endless Enigma Suite, Pt. 2
03 American Matador
04 After All of This
05 Walking Distance
06 Tarkus (Concertante)
07 Malambo
08 The Morning Sun
09 Abaddon's Bolero
10 Fanfare for the Common Man, Pt. 1
11 Fanfare for the Common Man, Pt. 2

キ−スさんのかつてのワイルドさは無くなってしまいましたが、かつてのELPの名曲の数々がクラシックと共にキ−スさんの手により蘇っているのが本作!
70年代後半に、ELPはやはりオ−ケストラとの共演で同じような企画を試みましたが、それとはまたちょっと異なるチャレンジだったかもしれません。



 Moscow (DVD)

01 Karn Evil 9 (1st Impression, Pt. 2)
02 Piano Concerto (3rd Movement)
03 Bitches Crystal
04 Malambo
05 Touch and Go
06 Lucky Man
07 Miles Away, Pt. 1
08 Miles Away, Pt. 2
09 Crusaders Cross
10 Fugue
11 Marche Train
12 Finale
13 Barbarian
14 Tarkus
15 Nutrocker Suite

還暦をとっくに過ぎたというに、このパワ−はいったい何々だ!
通常であれば、年齢的体力の衰えも感じるはずなのに、それをファンに見せないエマ−ソンには天晴れです!
2008年、この動画が収録された同年に来日したエマ−ソンさんの姿を目撃してファン(勿論、私も)にとっては彼の最後の勇姿を心に焼き付けることのできる作品に違いありません!